2007年5月11日金曜日

多重債務に負けずに 商売頑張ってます!<その2>

 一週間後、Aさんは家族の協力を得て、特定調停を長岡簡易裁判所へ申し立てることに致しました。

 相談当時は、毎月の支払金額が約25万円で、生活費も捻出できない状況でした。これでは、「借りては返す」の一方でなかなか債務は減りません。

 まず、経営を見直し、「商売の可能性(創意工夫・拡張)」と「展望(ロマン・目標)」に、時間をかけて繰り返し話し合いました。のちに、事業計画書、生活設計書など書類を作成し、サラ金6社(保証人・担保はありません)を相手に特定調停に挑む準備が整えました。

 最初、事前調停として、調停員との打合せは、あまり親身に対応をしてくれませんでした。しかし、こちらから粘り強く2回、3回と打合せをしていくうちに『わかりました。あなたの提案で話し合いをしましょう。』となり、その一ヶ月後に相手を含めての特定調停をおこなうことになりました。

 その当日、6社とも長岡簡易裁判所には来ないで、電話でのやり取りとなりました。その結果、6社のうち『わかりました。あと****円を入れて下さい。それで終りにしましょう。』と2社が和解成立。残りの4社は『最近、融資をしたばかりで、話しにはのれないよ。』と、特定調停を取り下げ個々で交渉することになりました。

 相談に来て、三ヶ月以上経過しました。まだ解決されていませんが、Aさんは、『借りてから2年以上経過しないと、話しにのらないことが多いとわかった。』『1年後、もう一度、特定調停を申し立てます。』『相談する中で、「だれにも迷惑はかからないだ。ビクビクすることないんだ。もっと前を見ることが大切なんだ。」ということを民商さんから教えてもらった。』と、今では毅然とサラ金業者に立ち向かって商売に励んでいます。

 相談活動をする中で、「本人が変われば、この世で解決できない問題は無い。」と度々感じます。

 さて、相談事はこちらuminsyo@rose.ocn.ne.jpへ受け付けております。
          電話は025-792-3064です。


 

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