2007年5月22日火曜日

思い切って 特定調停をしました【その2】

 対策会議を2回開いて解決の方向性を決めました。

 まず、Bさんが、両親に頭下げてでも、担保で押さえられているサラ金2社分のお金を工面し交渉することに。他のサラ金業者には、特定調停で挑む。
 そして、詐欺問題について、サラ金業者は、悪徳業者とも深い繋がりがあり、巧みに電話で、Bさんをそそのかし、お金を振り込ませ。実績の確認と称して、証拠を残さない為に、悪徳業者へ振り込み用紙(受領書)を郵送させていた。証拠物件もなく、連絡先が携帯電話で一方的に来るだけで、何も手を打つことが出来ない状況で、この件はいったん保留することにしました。

 しかし、お金の工面をお願いされたご両親は、『自分でまいた種。自分で支払いの計画を立てて、どうにかしない。』の一点張りで、聞き入れてくれませんでした。サラ金5社とも、利息制限法をもとに計算し、残額を知ることができ、9割準備が整ったのですが、残念ながら、当面Bさんが払える範囲で行くことになりました。

 昨年春、アイフル問題等で消費者金融(多重債務被害)が社会問題となりました。被害者の会、弁護士会、全国の民主商工会が出資法改正の運動に立ち上がり、不十分さはありますが法改正が実現し前進しました。

 その背景から、Bさんが立ち上がり、もう一度、サラ金5社を相手に特定調停を申し立てました。当初の相談から約2年が経過しましたので、5社の残高をもう一度、利息制限法にもとづいて計算をしました。

 計算したら、担保設定されている2社は、現残高の約半分に減りました。他の3社は払い過ぎとわかりました。(※ 3社は弁護士費用との関係で和解。)

 Bさんは、『これでなんとか解決出来る。』と、約3ヶ月かけて決着しました。


 今では、サラ金2社、月額*万円で2年返済計画で完済まで後1年とこまで来ました。


 Bさんは、『色々遭ったけど、民商の仲間が居たからこそ頑張られた。又、この問題の学習会に参加して、いい勉強なったのでビクビクしなくなった。』と。


 Bさんの相談を機に、班が確立し、そこの班長となり。支部の役員にもなってます。支部では経営対策について熱心な討論となっています。


 おわり。


 さて、魚沼民主商工会では中小業者のあらゆる相談を受け付けております。


 こちらメールアドレスuminsyo@rose.ocn.ne.jpへ。

       電話は025-792-3064です。







 

0 件のコメント: